[ BLOG ] 蓮沼執太フィル”Meeting Place” @ スパイラルホール2days 徹底リポートその2

初日の公演のリハーサル後、舞台監督の福田さんが楽屋に訪れて、「尾嶋さん、ジンガイみたいなドラム叩くんですね」と一言いって出て行き、一瞬意味が分からずキョトンとしていたのですが、きっと日本人離れしているドラムですねということで、素直に喜んで良いんだろうなと励まされた気持ちになったまさにその直後、同室にいたユーフォニウムゴンドウトモヒコ先生(以下ゴンちゃん)に「あの人ほとんど冗談しか言わないから、スルーしていいよ」と言われ、励まされた僕の気持ちが瞬時に更地に返され、しばらく口を閉じる事が出来ませんでした。

本番前の同じく楽屋にて、衣装に着替えるメンバーがちらほら出はじめる中、イトケンさんが「俺はこれだよ」と、身に纏っている緑のTシャツに赤いスウェットのアウターという、まさにいつものイトケンさんと呼べるコスチュームを誇らしげに指したので、さすがだなぁ、やっぱり普段から自分のスタイルに確信のある人は違うな、と関心していたその翌日の本番前、茶色と焦げ茶色のチェックというド渋なワイシャツに着替えているので、ポリシーない人なのかな、と考えを改めました。

そんな中でマリンバのK-TAさんが、入念に鏡の前で髪の毛をブロウしながらヘアメイクにいそしんでいたにも関わらず、本番では毎曲毎曲大きなアクションで演奏するので、終えるごとに結局ティナ・ターナーみたいな髪になっているのを見て、あの楽屋でのヘアブロウは何だったんだろう、といつも思っています。

二日目の昼に会場入りした直後、PA葛西くんに開口一番「お前ドラムうるさい」と言われました。

リハーサル途中の休憩時に楽屋に戻ると、ゴンちゃんがスマホで谷村新司が歌っている動画をじっと見ているので、なんで今ここでこんな動画を見ているんだろうと不思議に思って覗き込んだら、「サライって、何?」と振り向いて聞いてくるので、あ、この人あのくだりに全然ついてこれてなかったんだなと思うとかわいそうになり、少し申し訳なくなりました。

男子楽屋に座ってコーヒーを飲んでいたベース/ギター石塚くんに、葛西くんが昨日の打ち上げの後どこに流れたのかを聞くと「いや、12時頃には帰ったよ。今日の事もあるからね」と余りに正しすぎる回答が石塚くんの口から発せられ、ほんの数年前まで下北の中華屋で50杯以上飲んだ挙げ句お会計で「こんなに飲んでない」と値切らせ、リキッドルームでの大一番というライブの本番ギリギリに「オイッスー」とやって来たあの石塚くんが、至極全うに節度を守っている姿に驚愕し、尊敬し直しました。

いよいよ本番直前の楽屋で、ペリエと梅干しのどちらをステージに持って行こうかを悩んでいる蓮沼くんを見て、なるほど、こういうところが沼ギャルの心をギュっとつかむんだな、そんな一面を楽屋でも見せるなんて、相当のプロフェッショナルか純度の高い天然のどちらかだな、ロイくんと仲がいいってことは、多分高純度天然の方だなと納得しました。

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2日間の公演が終わってロビーで談笑していると、ボーカル木下美紗都(以下キノピー)がメンバーの誰よりも風通しの良い表情をしているので、自分的なライブの出来に満足してるのかなと思ったら「ここ家から徒歩圏内」と他メンバーを斜め上から眺めおろしていたので、青山スパイラルが徒歩圏内ってどういうことよ、と半ば呆れ顔になりました。

機材搬出も終わりホワイエのソファでメンバー皆と今後のフィルについて話し合ったりワイワイやっていると、隣に座っていたフィル唯一の関西方面、神戸出身のビオラ手島絵里子さん(以下テッシー)がいきなり「ウチが関西弁で話しかけて来たら、ビックリするやろ?」と何度も聞いてくるので、もしかして僕のこと誘ってんのかな、と心配になり、確かにお互いにワインが好きという共通の趣味はあるにしても、勘違いも甚だしいな、と困惑して一つ遠い席に離れようとしたのですが、そのすぐ横には「たたませていただきます、たたませていただきます」と絶叫しながらヘッドバンキング並に頭を振っているなつみんがいるし、反対側には関西弁で言い寄ってくるテッシーがいるし、このバンド怖いな、もうクビになる前にいっそのこと自分からやめようかな、と思い始めていました。

そんなこんなで皆で集合写真を撮影し解散、いい演奏もしたし、物販も売れたし、ということで帰りの車に同乗していた千葉くんとフリューゲルホルンの三浦千明と3人で、数年ぶりの天下一品に入店しまして、禁断のこってりラーメンにライスを投入して食べ続ける三浦千明の焦点が徐々に違う方向に向いて行ってるのに気づき、あぁこれがシュガーハイってやつだな、やはり夜中の炭水化物は即効性があるんだな、と反省しました。

というわけで、これで全メンバーの徹底リポートをする事が出来たと思います。楽屋やステージに留まらず、演奏においても、またその合間のひとときにおいても、初めて体験するさまざな事に恵まれ、蓮沼フィルのメンバーの皆さん、そして観に来ていただけるお客さんにただただ感謝であります。

今後も色々展開が待っているとのことですので、是非皆さんまたお越し下さい。

ありがとうございました。

 

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撮影:齋藤あきこ(以下アッキー)