[ BLOG ] 蓮沼執太フィル オーチャード公演

GWの直前のコロナ渦の中、緊急事態宣言直前の23日にこの公演を行えたのはまさに幸運の滑り込み。
静と動、闇と光、癒しと混沌、沼と砂漠、ダンサーとAI、貯金とFX、ダブレジェンドとアイドル、様々な対比がハレーションとフュージョンを織り成した、スペクタクル一夜でした。

 

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当事者である出演者全員が抱えるであろう唯一のフラストレーション、それはリアルタイムで観客と同じ目線からの総合体験ができないことにあります。「中にいる」楽しみはもちろんありますが、この公演はお越しいただいたお客さんが一番美味しいのではなかったかと思います。
殊にライティングの素晴らしさは、収録後の映像と写真でしかわからないわけで、客席に座っていた皆様にはある意味嫉妬を覚えるくらいの、そんな素敵なライブでした。

 

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もちろんのことですが、素晴らしいゲスト陣の皆様にも感謝です。

決して単純ではない楽曲に演奏に集中するあまり、ついついtoo much intoしてしまう我々の周りを、そんなん知らんわと炭酸のように弾けまわるAokid
洗剤JOYのCMのように、不純にまみれた我々のアンサンブルの上からポタっと一滴舞い落ちてきたかと思えば、一瞬にして油をぶっ飛ばし、透過度150%の唄で会場を安堵の声で包ませたRYUTist
オーチャードホールであろうが中目黒のクラブであろうが小金井の友達んち(知らんけど)であろうが、全くアティテュードの変わらないナチュラルさとピュアさでRAPするxiangyuちゃん
ヤンさんのサンダーバードの司令室のようなコックピットから繰り出される、洪水と山火事が同時に襲ってきたかのようなエマージェンシーにこっちはもう必死
AIを目的ではなく手段として音楽に見事に組み入れ、個人的にこの日のベストドラミングだったと断言できる曲をブチかました徳井直生さん
そして あ、そうそうこれこれもうこれ正解 の一択しか答えが出ないくらい完成度の高いパフォーマンスでラスボスを担った塩塚モエカさん

そして搬入出エントランスからバックステージまで、BUNKAMURAのスタッフの方々の親切な対応がとても素晴らしく、さすが海外からの第一線の演奏家を迎える会場のスタッフは違うな、と思った次第でした。

先日の配信ライブと同時配信していたフィルメンバーの副音声実況、僕は諸事情あって自宅に有り余るきりたんぽ鍋をその日のうちに完食せなばならず、残念ながら参加することはできませんでしたが、きっと楽しい同時実況であったでありましょう。

そんな配信が5/9まで視聴可能だそうです。下記URLでお手続きお願いします。

https://www.hasunumaphil.com/mym/

みなさんお疲れっした

 

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