四国ツアー後半戦に入る3日目の11日、あいにくの雨模様でしたが発つ前に徳島ラーメンを堪能し、松山はbar音溶へ向かいます。この旅一番の長距離移動ではありますが、一緒に旅する吉岡たく(以降たくちゃん)とミネオくんの温泉への愛情が抑えきれず、松山近くのスーパー銭湯的な何かに立ち寄りました。聞けばミネオくんが一時通っていたとのことで、スーパー銭湯的な何かを軽く超える湯で、驚くべきトロトロの泉質、石鹸ちゃんと落ちてないんでないのと心配になるくらいのソフトインパクトなお湯、結論は最高でした。あがった僕は一体何しに松山に行くんだっけ、歯もスースーするし。と色々思い出せないまま本日の会場、音溶に到着しました。音溶は今回のツアーで一番コンパクトなハコですが(本当に狭い)、音響システムは昨日に引き続きとても良い音で、最高です。ドラムセットとお客さんが近すぎてシンバル叩いたら頬に傷が出来そうです。
共演のSeiya HoshinoさんとDJ TANAKAさん、DJ kemuriさんは松山を拠点としているそうで、お客さんもたくさん呼んでいただき、始まってみれば酸素足りんのか状態のパンパン、すごい密度でフロアが盛り上がっております。共演の吉岡たく(以降たくちゃん)のライブも至近距離で迫力のボコーダー、Seiya Hoshinoさんのアンビドローンなギターソロも素晴らしく、松山のシーンの強固な一面を見れました。
終演後は日曜日の深夜に開いている、女将さんの感じの良い地元密着的な居酒屋で刺身と日本酒の刑に処され、未だに素敵な時間を半分も思い出せないでおります。
明けて12日、とうとう最後のライブ会場、高松のtooniceへと出発です。連日のライブと打ち上げですが、温泉のおかげか不思議と疲れがたまっておりません。そして本日もまずは温泉でデトッときましょうということで、温泉マネージャー吉岡たく(以降たくちゃん)に誘われ、奥道後温泉へ。かの有名な道後温泉には入ったことはありますが、その奥にこんなトラップがあるとは、Waka Flocka Flameもびっくりです。ランチバイキングと温泉とセットでこの値段、完全に何しに四国にきたのか忘れました。肝心の温泉は渓谷に面した雛壇状のいわばステージに、数多くの湯船が微妙な趣を変えつつ、裸で丸腰の我々人類を迎えており、こりゃ誰だって歯も忘れるわ、と納得しながら微発泡風呂だの薬草風呂だのに小刻みに浸かりました。
バイキングも満足した後、我々は最後の地高松へと車を走らせます。しかし各場所への移動が大体2時間たらずで済むのは楽でした。途中のSAもご当地ならではの食べ物や飲み物も豊富で、いやぁ四国いいとこですね。何しに行ったのか、もはやそれはあまり重要ではありません。
最後の地高松tooniceへ到着、ミネオくんのホームバンドcowbellsのパートナー井川くんが店長のライブハウスであります。僕も知っているあんな人やこんな人がツアーで訪れているハコで、とても綺麗なハコでした。対バンのcowbellsも見るたびにドラマー二人のコンビネーションがあうんの凄いことになっているにも関わらずお互い敬語で話し合っているという、周りが戸惑う魅力あるバンドです。
dj kaigoさんの転換のあるDJプレイも初めての体験で、面白かったです。
というわけで無事4公演の四国ツアーも終え、ようやっと手放しで飲める打ち上げに突入かと思いきや、昨日までの3連ちゃん打ち上げにさすがに疲れが出たのか、ワインはデキャンタまででギブアップ、明日はいよいよメインイベントが待っているということで、割とあっさりとお開きになりました。しかしミネオくんと吉岡たく(以降たくちゃん)はどこかのスィッチが入ってしまったようで、夜中の4時にテイクアウトで牛丼に玉子という神の領域に達しているのを横目に倒れるように眠りました。
さて、全ての公演を終えた最終日、楽しみだった高知でのキャンプであります。梅雨の中幸運にも晴天に恵まれ、我々一行は高知に戻り買い出しを終え、先にキャンプ場で隙のない空間作りを終えて待っていた高知ONZO店長、ケンちゃんと現地で合流、ここからは今までのライブ遍路をねぎらうキャンプの始まりであります。素晴らしい、僕らの他に誰もいないんですこのキャンプ場。だって梅雨の最中のド平日の火曜なわけで、最高のロケーションとオケージョンがフュージョンしているのです。
「何もしないをする」という贅沢、セッティングしてくれたみんなに本当に感謝しかありません。夕方からいい感じで飲み進め、日が落ちる頃にはヨタヨタになりつつも散歩なんぞいそしんでいると、なにやら川の向こう岸(上写真テントの川向こう)で無数の光る物体が舞っているではありませんか。ホタルゥ?ホタルっしょ? わらわら男4人で川を渡り対岸のジブリな森林に入ると、大きめなホタルが手の届く辺りで空中に漂っているという、完全に四国での目的がすり替わった瞬間でした。そこへ追加のお酒を持って遊びに来てくれたONZOのスタッフの女の子二人が合流し、酒とホタルで舞い上がっていた僕は思わず「ほら見て、 ホテルホテル」と今年一番の失言を放ってしまい、ホタルの光も一瞬引いたかのような感覚さえ覚えました。
テーブルに戻りお酒は続き、カヤットの周りにこんな電飾が灯されると、チルを超えてもはやイル、僕はカーネルパニックを起こしシャットダウン、以降全く記憶にございません。
翌朝気がつくとロッジの中で横になっており、あぁ、みんなが運んでくれたんだなと感謝の気持ちに溢れる中、自分だけ運転しないのをいいことに朝からまた飲み始め、チェックアウトの存在しないキャンプ場で川原に飛び込んだりして男4人で至福の時間を過ごしました。
最後には締めの温泉を堪能しまして、高知のポテンシャルというものを改めて感じずにはいられませんでした。拠点である高知の吉岡たく(以降たくちゃん)の自宅に戻ると、僕の体の一部が着払いにて届けられていて、初めて見る品物記入欄に少し感動しつつ、晴れてSKIPPERSを卒業致しました。
そんな訳でこの5日間、四国での素敵なツアーとキャンプは終わり、羽田に一路。
協力してくれた以降たくちゃん、制作のミネオくん、対バンで共演して下さった全てのバンド、DJの皆様、4件の素敵な会場のスタッフの皆様、お越し頂いたお客様、皆さん本当にありがとうございました。皆さん抜きではなし得ない、素晴らしいツアーでありました。また新作を引き連れてやって参りますので、今後ともよろしくお願い致します。