[ BLOG ] 山形ビエンナーレで熊谷和徳さんとデュオでした。

去る10/12、山形ビエンナーレにお誘い頂き、タップダンサーの熊谷和徳さんとのデュオライブという素敵な時間を過ごしました。

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車で一人、東京から約7時間の旅路を経て到着、山形はデデくんと来たDO ITというイベント以来でしょうか。山形の空は突き抜けておりました。

本番前日に前乗りし、カズさんと作戦会議。今回僕が使っているトリガーのシステムをカズさんのタップステージにもインストールし、タップとドラム両方をトリガリング、シンセ音源をシンクロさせるべく回線チェックを済ませました。

宿泊は東北芸術工科大学の教員会館、温泉もある素敵な宿でございました。

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ちなみにこの扇状の建物が会館なのですが、その中央部、扇の中心の斜めの角度の3階に位置するのが男湯、完全に公開状態です。浴場から臨む風景はこのような絶景です。

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この日の演奏も鑑賞、久々にご挨拶の大友さん、ヒラクくんなど、素晴らしいパフォーマンスでした。
会場の文翔館、歴史の説得力満載の素晴らしい洋館で、山形の底力ですね。

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翌日、11時に会場入り、ドラムセットを組み立ててサウンドチェック。せっかくなので、ここで改めて僕の楽器についてご紹介したいと思います。

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pearlのreference pureシリーズ、10″、12″のタム、14″のラックタムに16″のフロアタム、キックは20″×16″、スネアは14″×5.5″のhybrid exotic kapur。ヘッドはタムがエンペラーのクリアでキックがパワーストローク3、スネアはコーテッドアンバサダー。こう見ると意外とオーソドックス、あまりクセのある役者は使ってません。ツイッターでも書きましたが、今回のセッションの際に与えられた裏テーマがあり、それは「縄文の祭」というものでした。それは決して表現の目標ではなく、フレイバーとしてのテーマ、あくまで手段としてのキーワードなわけで、特にドラムのソロの際、良い意味でステレオタイプなスタンスで臨めたことが、逆にピントを合わせやすくて良かったかなと思います。それってこんな感じじゃね?みたいな。
楽器の話に戻りますがこのセット、僕だけの特注カラーなんです。山吹色から深緑へのサンバースト、名付けてオジマッチャバースト。パッと見るとよくありそうな感じですがよく見るとなかなか無い、センスの良い眼鏡みたいなニュアンスに近いかもですが、フォトグラファーのワタナベアニさんから、今回その辺が伝わりやすい写真を頂いたので何となく分かって頂ければと思います。

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photo by Ani Watanabe

当たり前ですがなかなか無い色だと思います。これしかありませんし。ちなみにpearlさんから送られてきて初めての現場で、この色のレアさをヨダレ垂らしながら説明しながら組み上げたとき、チェロの徳澤青弦くんに「まぁ、黄色だね。」と褒められました。

そして本番、東野祥子さんの大スケールのソロダンス公演の後、僕たちのライブは始まりました。気付けばアンコールに続き、カズさんのリードでもう1セット、内容についてのレポートなんて描くのも野暮なくらいの、至福のセッションでした。

初めましてのセッション「なだけに」、と「にもかかわらず」は共存するもんでして、思えばリハーサルでは内容の大枠は話すとして、ほとんどはトリガーのテクニカルな確認に終止し、むしろ前日入りしてから本番まで、カズさんと車での移動や何てことない私的な話など、ライブと関係ないようなくだらない話からちょっと突っ込んだ他人の話まで、本題ではない色々を話せたのが良かったと思います。本題の話なんて、その端々に出てくるくらいで、あとは各自で道筋をお互いにイメージしていたこと、そして初めて会った中目黒のスタジオでの打ち合わせで、敢えてあまり決め決めにせずマージンを残して臨むのが面白いですよね、と話したのも良かったのかなと思います。

また今度、是非再演しましょうというわけで、今後そういった機会を皆さん是非お楽しみに。そして何よりも今回、カズさんを始め素晴らしい方々との出会い/再会の機会に恵まれました。打ち上げも含めて最高の機会を作ってくれた岩井天志くん、そして関係者の皆さんに多大な感謝をしたいと思います、ありがとうございました。

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photo by Ani Watanabe