カネさんとは、かれこれ20数年になります。大学はおろか、初めて会ったのは予備校時代に及びます。僕のひとつ上なのでクラスこそ違えど、なにしろ当時からスキンヘッドでしたので、当時から異彩を放っておりました。晴れて大学にて同級生となった後、一度カネさんの家に遊びに行って一緒に夜通し飲んだことがあるのですが、焼酎を氷でも割らずにストレートで飲む人を初めてみたので、「大人だな」と思ったのが彼の第一印象でした。また何年生の頃か覚えていませんが、カネさんから古着の真っ赤なニットのベルボトムを譲ってもらったことがあり、なかなか無い色と素材だったので、履いていると街で色んな人からよく話しかけられました。またとある授業中に先生が目の前に来たのも気付かないほど二人で話しこんでいて顔を上げたら「出てっていいよ」宣言を喰らったり、色々と思い出は尽きません。
時間は経ちまして、カネさんがベルリンで現代美術家として活躍していることを耳にしている折、2012年にSuper Deluxeでのイベントでドラム/VJのデュオライブでのオファーを頂き、久しぶりの再会がパフォーマンスという最高の機会を得たのであります。
その後、ベルリンでまた再演しようという話もあったのですが実現ならず。5年を経てこの度やっと再演を果たすのが、今週末の京都なのであります。
思うに、カネさんのその異彩の根源は、昔から彼の作品に於いての「思考」にあるのだと思います。それは今も必ず本人によって設定される、例えば独特なルールそのものが語っているので、僕が(アートに関わる云々を含めて)言及するつもりも身分もありませんが、僕がカネさんの作品をネットであっても目にする度にさすがだなと思うのは、そこに描画力、造形力というものがきちんと伴っているところであります。コンセプト/ロジックに依存点を置きつつ、且つ出てくる音像や画にも単体でちゃんと勝負できるくらいの責任を持つ、いわば両刀使いですよ。やるなぁカネさん。これが出来ない人、多いと思うんです。
そのカネさんから、今回のライブのためのやりとりメールの中で「サングラスする?」という、ウナる提案が。おぉ、新しい・・・。
実際にするかどうかは別として、きっと溢れんばかりの光に包まれるライブになることでしょう。
そして共演は、名前は以前から僕の頭に轟いていました、metomeさん。
soundcloudやyoutubeを掘っていますが、強い。エレクトロニカマナーの中に漂う芯の強さというんですかね、この匂い。ライブは一体どうやるのか、早く見てみたいです。
そんな訳で、京都周辺の皆様、是非僕らのエレクトリカルパレードを体験しに来てください。今度の土曜です。ご予約はこちら。
2017/06/03 (sat) Jimanica × 小金沢健人 Takehito Koganezawa @ Soto, Kyoto
Jimanica × 小金沢健人
open 18:00 start 18:30
charge 2,500JPY/ +500JPY at door